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防災講座「アナタはもうやっている!? ゼロから始めるシンプル防災」が2月23日、とよた男女共同参画センター「キラッとよた」(豊田市小阪本町1)で開催された。
とよた男女共同参画センターで防災講座 ラジオパーソナリティーら講師に
同センターが男女共同参画社会の実現に向けて市民向けに開催している「男女共同参画セミナー」の一環で企画した同講座。日常生活で既に取り入れているものを活用して、誰もが取り組みやすい防災・減災術について学ぶ。
当日は、コミュニティーFM「エフエムとよた(愛称=ラジオ・ラブィート)」(豊田市若草町3)のパーソナリティーで防災士の松田恵子さんと、防災士の資格を持つ同局男性社員が講師を務め、同市在住・在勤の約30人が参加した。
講座では、はじめに災害時におけるコミュニティーFMの役割や、過去の地形を振り返ることができるウェブサイト「今昔マップ」を使った豊田市中心市街地の100年間の変遷を解説。豊田市が公開しているデジタル地図「とよたiMAP」で避難所や土砂災害危険箇所を表示し、活用方法を紹介した。
続いて、災害時に自宅避難を可能とするための日頃の備えやキッチンの整理術などについて、松田さんが自宅で行っている対策を、写真を交えて説明。備蓄する食料や水などについて、「日頃食べ慣れたレトルト食品や冷凍食品だと手軽に買い置きができて、賞味期限切れによる食品ロスも防ぐことができる」と話すと、参加者は時折メモを取りながら、真剣なまなざしで耳を傾けていた。
終盤には、50㏄のお湯でホットタオルを作る体験や、参加者が日頃から用意している防災グッズについて発表する時間を設けるなどして、日頃の備えに対する意識を高めた。