
足助地区の豊田市立新盛小学校(豊田市新盛町)の全校児童による「田植え体験」が5月7日、近くの水田で行われた。
田植え体験は地元の地域おこし団体「新盛里山耕(しんもりさとやまこう)」と連携し、児童に地域住民と関わりながら稲作の工程や工夫について理解を深めてもらおうと、毎年行っているもの。
当日は、1年生から6年生までの全校児童20人と教諭、保護者、新盛里山耕のメンバーをはじめとする地域のボランティアが参加し、奥三河地方のブランド米「ミネアサヒ」の田植えを行った。
田植えに先立ち「はじめの会」が開かれ、倉知高子校長が「みんなでおいしいお米を作るために頑張りましょう」とあいさつし、参加者は学校の向かいの敷地にある水田へと移動。水田に到着すると児童たちは靴を脱ぎ、靴下を履いた状態で一列に並び、一斉に水田に入った。泥の中に足を踏み入れた瞬間、その感触に思わず歓声を上げる児童の姿も多く見られた。
田植えは、等間隔に赤い印がついた長いひもを田んぼに通し、児童たちは、その印の位置に2~3本の苗を持ち、指の第2関節辺りまでしっかり差し込み苗を植えていった。作業中、隣同士の児童やボランティアとの会話を楽しんだり、アメンボやカエルなどの水辺の生き物を見つけて喜ぶ児童、泥に足を取られて尻もちをついたり、座り込んで腰まで泥だらけになる児童もおり、終始、にぎやかな体験会となった。
参加した児童から「植え方を教えてもらい、いろいろなお話ができて、いい思い出になった」「転んで恥ずかしかったけど、楽しかった」などの感想が聞かれた。