
高齢者をサポートする人を対象とした「熱中症対策講座」が5月14日、豊田市役所で開催された。
熱中症のリスクが高い高齢者の熱中症対策を強化するため、高齢者をサポートする人を対象に、高齢者が熱中症にならないための予防策や正しい対処方法などを学んでもらおうと開いた同講座。
当日は会場とオンラインで開催し、中京大学スポーツ科学部の松本孝朗教授を講師に迎え、地域包括支援センターや介護サービス事業所の職員、民生委員など、地域で高齢者のサポートを行っている人など、約40人が参加した。
はじめに、熱中症とは、熱失神や熱けいれんなど暑熱環境で発生する障害の総称であることを解説し、実際の症例を用いながら、それぞれの症状を紹介した。
熱中症になったときの対処法を紹介した映像も上映し、ペットボトルのキャップが開けられるかとうかで意識確認を行う方法があることや、意識障害だった場合、日陰に移動させ、ホースなどで直接水をかけて体温を下げるなどの処置を紹介すると、参加者は熱心にメモを取っていた。
その他、脱水時の飲料水の基準で、症状が重いほど、経口補水液といった塩分濃度の高い飲料を選択することを説明するなど、参加者らは講座を通して熱中症についての理解をさらに深めていた。