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豊田産業文化センターで熱中症対策イベント ゲストに元中日の山本昌さん

熱中症に負けない体づくりを学ぶイベント「山本昌さんと熱中症を学ぼう!」で行われたトークショーの様子

熱中症に負けない体づくりを学ぶイベント「山本昌さんと熱中症を学ぼう!」で行われたトークショーの様子

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 熱中症に負けない体づくりを学ぶイベント「山本昌さんと熱中症を学ぼう!」が7月5日、豊田産業文化センター小ホール(豊田市小坂本町1)で開催された。

豊田産業文化センターで熱中症対策イベント ゲストに元中日の山本昌さん

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 同イベントは、2024年4月に「改正気候変動適応法」が施行されたことから、豊田市が熱中症対策の一環として、市民らを対象に開いているもの。

 健康づくりに関する啓発活動などを行っている元中日ドラゴンズ投手の山本昌さんと、中京大学スポーツ科学部非常勤講師で、陸上とボブスレーでオリンピックに出場した青戸慎司さんを招き、熱中症に関する基礎講座とトークショーなどを行った。

 始めに山本昌さんと青戸さんが登壇し、来場者に向けてあいさつした後、「昨年の豊田市の最高気温と山本昌選手の現役時代の背番号のうち、数字が大きいのは?(答えは昨年の豊田市の最高気温)」など熱中症に関するクイズを出題。来場者は配布された回答用紙に答えを記入した。

 続いて青戸さんが講義を行い、冒頭、フィギュアスケートの浅田真央さんや宇野昌磨さんをはじめ、中京大で多くのアスリートの指導に携わったこと、自身が陸上選手として出場したソウル五輪、バルセロナ五輪、ボブスレーの選手として出場した長野五輪のエピソードを紹介。現在はアスリートを指導する上で、トラック競技の練習中に直射日光を避けるため、移動時に日傘を使うことなど、実践している熱中症対策を説明した。

 その後、山本昌さん、青戸さんによる熱中症に関するトークショーを行い、2人が過ごした昭和時代と現在の練習方法の違いや、現役時代のエピソード、野球選手と陸上選手の体調管理の違いなどについて紹介。青戸さんは「真夏のトラックは気温60度に達することもあり、全力で走ると体内が40度に達するほど体にとって過酷な状況。速乾性のウエアや長袖を着用するなど、熱中症対策は欠かせない」と話した。山本昌さんは甲子園球場で自身が先発出場する試合の前に、無理な練習をしたために熱中症になった時の体験談を語り、「熱中症じゃなければ勝てたのでは」と笑いを誘う場面も見られるなど、会場は終始和やかな雰囲気に包まれた。

 青戸さんは「直射日光を控え、水分補給をしっかりする、睡眠を十分取ることを心がけてほしい」と話し、山本昌さんは「一昔前と違い気温が高いので、室内でもエアコンをかけて、熱中症に気を付けて過ごしてほしい」と呼びかけた。

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