
豊田市農林畜産物品評会「梨の部」が9月5日、イオンスタイル豊田(豊田市広路町1)で行われた。
同品評会は、「生産者が互いに競いながら品質向上を目指し、より良いものをより安全に消費者に提供するとともに、農林畜産物の振興と消費拡大をすること」を目的に、豊田市と豊田市農産物ブランド化推進協議会が開いているもの。
桃、ナスに続き、本年度3回目となった当日は、イオンスタイル豊田の農産物売り場横の特設会場で梨の品評会が行われ、愛知県豊田加茂農林水産事務所農業改良普及課の職員、愛知県中央青果の梨担当者、イオンスタイル豊田の食品担当者が出席。豊田市内に圃場(ほじょう)がある農家17軒の梨を審査した。
今回の審査品種は、糖度が高く果汁も豊富でシャリシャリとした食感が人気の品種「あきづき」で、糖度、肉質、食味、色や形、傷の有無など5項目・50点満点で審査し、順位を決めた。
審査員は、机に並べられ番号が付けられた梨を一つ一つ見ながら、色や形、重さ、梨の裏側のお尻と言われる部分などをチェックした後、切り分けられた梨の実の断面を確認。試食して味を確かめ、試食後に審査員同士で話し合いながら選考を行った。
審査員による審査の後には買い物客による投票も行われ、試食した後、糖度を見比べたりしながら「どれもおいしそう」と迷いながら投票する人の姿が見られた。
愛知県中央青果・梨担当の柴田さんは「今年の梨は好天に恵まれ、非常においしくでき上がった。JAあいち豊田梨部会の『あきづき』は約3万ケースの出荷を予定している。地元豊田市をはじめ、愛知県内ほか多くの地域に出荷されているので、ぜひ食べてほしい」と話す。