豊田市駅西口の大型商業ビル「T-FACE」(豊田市若宮町1)A館で4月22日、第2弾リニューアル全館オープンを記念してオープニングセレモニーが行われた。
同ビルは、豊田市駅前再開発事業のシンボルとして33年前に開業。核テナントだった松坂屋豊田店が2021年9月に閉店したことから改装を進めており、3月25日にはリニューアル第1弾として西三河地区初出店となる高級スーパー「成城石井」やブックカフェ、ラボスペースを備えた大型書店「丸善」をはじめ、ホームセンターコーナンやスターバックスコーヒーなどがオープンしている。
この日は、名古屋栄地区にある百貨店・名古屋三越の小型店「三越豊田」をはじめ、ファストファッション「GU」、鮮魚や精肉、青果などを取り扱う「T-FOODマルシェ」など8店舗が新たに加わり、全館のテナント数が141店舗となった。
セレモニーには、河木照雄・豊田まちづくり社長、椎野聡・名古屋三越社長、来賓として太田稔彦・豊田市長、三宅英臣・豊田商工会議所会頭が出席。テープカットが行われ、開店時には一般客約500人が訪れ、約半年ぶりとなる百貨店の復活や同ビル全館リニューアルを祝った。
核テナントの三越豊田は店舗面積が約1900平方メートルで、幅広い世代に支持される食品、婦人服、化粧品、雑貨店など18テナントと名古屋三越が自主運営する売り場で構成。東海地方初のアップルパイ専門店や全国初出店となるベーグル専門店の他、ファンションブランドの通販サイトのリアル店舗が入居。「THE SALON」では、名古屋栄店をはじめ、日本橋三越、新宿伊勢丹など首都圏の旗艦店と結びリモートで接客を受けることができる。
豊田まちづくりの河木社長は「新たなパートナーと一緒に新しいT-FACEを作っていきたい。今日はあくまでスタートの日なので、皆さまの要望を頂きながら、店も我々も成長していきたい。各店舗がこだわった商品を取りそろえているので、身近な店として利用してほしい」と話し、名古屋三越の椎野社長は「三越ののれんを掲げて豊田に出店できたことはうれしい。小さな店だが三越ののれんに親しんでもらい末永くファンでいていただきたい」と期待を込める。