みよし市指定文化財「石川家住宅」(三好町)で5月14日、「石川家住宅 憩いのコンサート」が行われた。
同コンサートは、市内の歴史的文化財を多くの人に知ってもらうとともに、近隣で音楽活動を行う人たちに発表する機会を設けようと、文化センターサンアートと石川家住宅の共催で2015年度から年3回、開いているもの。
当日は、安城市の福祉センターなどで活動している「三州かまどグループ」の3人が登場し、吉田拓郎の「旅の宿」やバンバンの「いちご白書をもう一度」など、1970年代の懐かしいフォークソングや洋楽など11曲を披露した。
このうち、RCサクセションの「雨上がりの夜空に」を演奏する場面では、イントロが始まると同時に会場から手拍子が起き、曲のサビに差しかかると拳を上げて一緒に歌を口ずさむ人の姿も見られ、会場が一体となって盛り上がりを見せた。
メンバーの一人が沖縄に旅行した際、現地の人の考え方に共感して創作したオリジナルソング「なんくるないさ」を披露すると、心地の良いギターの音色とテンポよくたたかれるカホンのリズムに、体を揺らしたり、前向きな歌詞に目を閉じてじっくり聴き入るなど、来場者は思い思いにコンサートを楽しんでいた。