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豊田市美術館で展覧会「ねこのほそ道」

展覧会「ねこのほそ道」の様子。

展覧会「ねこのほそ道」の様子。

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 豊田市美術館(豊田市小坂本町8)で2月25日、展覧会「ねこのほそ道」が始まった。

豊田市美術館で展覧会「ねこのほそ道」

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 同展は、猫を「人間とは異なる空間感覚や倫理観を持ち、言葉の秩序から逃れる逸脱可能な存在」として捉え、自由、野生、ユーモア、ナンセンスがあふれる「猫のような」現代美術を主役に据え、作家の視点を通して、人間中心の視点をずらすことを試みるもの。6人の美術家と1組の建築家が参加し、展示室だけでなく、天井や通路、茶室にも作品を展示し、美術館全体を使って展覧会を楽しむことができるようにする。

 中でも、岸本清子さんの作品「I am空飛ぶ赤猫だあ!」は、未来と過去の芸術・科学・宗教を色とりどりの6匹の猫でそれぞれ表し、未来の猫が旧態然とした過去の猫と戦う作品で、猫が爪や牙をむき出し、宇宙空間で激しく戦う様子が「見る者を圧倒させる迫力のあるものとなっている」(同館)という。

 建築家の中山英之さんと砂山太一さんの作品は、小石の表面の模様をベニヤ板にプリントし、岩の形に組み立て、家具として使うことで、物に対する人間の縮尺間隔を歪ませるもの。展示室1で展示する作品「きのいし」や、布に小石の写真をプリントした作品「ぬののいし」は、実際に来場者が手を触れることができる。

 そのほか、展示室いっぱいに広がった机の上と下で、全く違う世界を見ることができる落合多武さんの作品や、今年1月まで同館で開催されていた「ゲルハルト・リヒター展」の痕跡をも作品へと取り込んだ泉太郎さんの作品などの作品を展示する。

 開館時間は10時~17時30分。月曜休館。入館料は、一般=1,000円、高校生・大学生=800円、中学生以下無料。5月21日まで。

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