豊田市足助町の旧街道沿いの町並みで6月10日、「たんころりんと竹あかりのキャンドルナイト」が行われた。
「たんころりん」で町並みを幻想的に 足助で夕涼み散策イベント
足助地区では毎年8月上旬~15日の間、「たんころりんの夕涼み」と題して、旧街道沿いの市街地約1.3キロに600基を超える竹かごと和紙で作った円筒形のあんどん「たんころりん」を並べ、和紙を通した火の明かりで、暗がりの古い町並みを照らし情緒を演出するイベントを開催している。
「たんころりんと竹あかりのキャンドルナイト」は、8月のイベントに先駆け、全国で開催されている省エネ・節電を呼び掛けるイベントに合わせて夏至前後に一夜のみ開いているもので、初夏の足助の風物詩となっている。
今年はコロナ禍前と同様に、会場でのライブ演奏なども再開した通常通りの開催となり、「たんころりん」には、悪疫退散を願い「アマビエ」のイラストを描いたものや、個性あふれるメッセージが書かれたものなどが並んだ。
日没の時刻が近づくと、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている古い町並みに「たんころりん」や有志団体が手掛けた約500基の「竹あかり」に明かりがともされ、浴衣を着て記念撮影する家族連れや散策しながらカメラを構えるカップルや家族連れなどでにぎわった。
コロナ禍以前に行われていた「町かど演奏会」も復活し、ほのかな明かりが照らす旧家の軒先で行われる演奏を楽しむ様子も見られた。