「みよし市防災出前講座」が2月16日、みよし市立天王小学校(みよし市三好町天王)で行われた。
東海地方での発生が危惧されている大地震や、ここ数年各地域で発生した台風や集中豪雨による土砂災害などの 自然災害から自分の身を守るすべを学んでもらうとともに、防災備蓄品を活用した避難所生活を体験することで防災意識の向上を図ろうと、みよし市が開いている同講座。
当日は、防災安全課の職員や東海学園大学のみよし市機能別分団から2人の学生が講師となり、 同小4年生児童104人が参加した。
講座では、「避難所生活の体験」「仮設トイレの組み立て」「非常持ち出し品について考える」の3つのテーマに分けてブースを設け、グループに分かれた児童が順に体験した。
「避難所生活の体験」では、間仕切りテントや寝袋、エアマット、簡易ベンチの使用体験を行い、児童たちは実際に寝袋の中に入ると「暖かい」「マットのおかげで体が痛くない」と驚きながら話したり、間仕切りテントの中に横になって並んだりして、「子どもだけなら全員足を伸ばせるけど、お父さんやお母さんがいると少し狭いかも」などと、避難所での生活を想像しながら体験の感想を口にした。
「非常持ち出し品について考える」ブースでは、水や米、ビスケットなどの防災食をはじめ、水くみ袋や、圧縮された下着セットなどについて、使用方法や必要となる理由などを講師が紹介。児童たちは、時折メモを取りながら、真剣なまなざしで耳を傾けていた。
機能別分団の学生が全ての展示物を紹介した後、「応急セットはどこで手に入りますか?」「ご飯を温める加熱袋は、なぜ電気がないのに温かくなるの?」など、積極的に質問する児童の姿も見られ、災害時に必要なものは何かを考えながら、改めて防災への意識を高めていた。