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豊田高専のチーム、「インフラテクコン」でトリプル受賞

「インフラマネジメントテクノロジーコンテスト2023」を受賞した環境都市工学科の杉本さん、西村さん、藤城さん。

「インフラマネジメントテクノロジーコンテスト2023」を受賞した環境都市工学科の杉本さん、西村さん、藤城さん。

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 豊田工業高等専門学校(以後、「豊田高専」、豊田市栄生町2)の学生が3月8日、「インフラマネジメントテクノロジーコンテスト2023(インフラテクコン)」で地域賞、わくわく賞、企業賞を受賞した。

豊田高専のチーム、「インフラテクコン」でトリプル受賞

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 同コンテストは、全国57の高等専門学校生を対象に、インフラマネジメント技術を仲間と一緒に考え・まとめ・発表することを通して、勉強してきたことが、社会に役立てられることを知ってもらおうと行われているもの。今回は全国から20校・31チームが参加し、同日、日本科学未来館(東京都江東区)でプレゼンテーションと授賞式が行われた。

 豊田高専からは、環境都市工学科と情報工学科の合同チーム「早坂・大畑Lab.」として5人が参加。環境都市工学科から4年の杉本翼さん、藤城悠大さん、西村丈さん、情報科学専攻1年の山田活樹さん、情報工学科5年の山本健太さんが、建設現場における安全管理を支援するシステムを開発。大会の審査委員によって選出された「地域賞」、大会に協賛している企業の投票で選ばれた「わくわく賞」、各協賛企業名を冠した「企業賞」の3つを受賞した。

 同システムは、建設現場への入場時に、転落防止器具の装着をAIが確認し、未装着の人がいた場合、入場時の写真と共に現場責任者にコミュニケーションアプリを介して共有されるもので、2022年1月1日から建設現場での高所作業で転落防止器具を装着することが義務化されたことから発案した。

 作業責任者等に器具の使用状況の監視や点検等が義務付けられたためで、システム導入により、写真で未装着の業者を一目で判別でき、負担が軽減されるメリットがあり、実務的な部分が評価につながった。

 取材に応じた環境都市工学科の杉本さんは「企業の課題解決に学生のうちから取り組めたことが良かった」、西村さんは「多くの企業の方の前で話す経験が積めた」、藤城さんは「企業の人はもちろん、他の高専生とのコミュニケーションも有意義だった」と、それぞれ参加した意義を語った。

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