パリ五輪「卓球男子団体」3位決定戦のパブリックビューイングが8月9日、篠塚大登選手が通う愛知工業大学(豊田市八草町)で行われた。
篠塚選手は愛知県東海市出身で、愛工大名電高校を経て愛知工業大学に進学する一方、Tリーグの選手として活躍。2024年7月現在、国際卓球連盟(ITTF)世界ランキング は、男子シングルス39位、男子ダブルス5位で、張本智和選手、戸上隼輔選手と共に今回初めて日本代表として五輪出場を果たした。
学内の愛和会館で行われたパブリックビューイングには、銅メダルを懸けて戦う篠塚選手らを応援しようと、卓球部に所属する学生をはじめ、学校関係者や保護者など100人余りが来場。
銅メダルを懸けた団体の3位決定戦には1チーム3人で臨み、開催国フランスと対戦。第1試合のダブルスを篠塚・戸上組が1-3で落とし、その後のシングルスでは第2試合にエースの張本が出場したものの2-3で競り負けて後がない状況となったが、第3試合で戸上が3-1、第4試合は張本が3-1で勝利し対戦成績を2対2のタイに持ち込んだ。
勝負を決める最終第5試合に篠塚選手が再び登場。フランス優勢で試合が進む中、篠塚選手が得点を挙げると、会場で配られた大学名がデザインされた青と白のスティックバルーンを鳴らし声援が送られたが、力及ばず1-3で敗戦。メダルには届かなかったものの、試合終了時には選手たちの健闘をたたえ、会場から大きな拍手が送られた。
愛知工業大学卓球部副キャプテンの中村和覇さんは「(篠塚選手は)初のオリンピックで、今回は団体戦のみの出場だったが、ダブルス1番手で出場したり、最終決戦に出場したりと重圧はすごかったと思う。メダル決定という大事な試合で、最後までもつれる良い試合を見せてもらえた。海外にいて食事面での苦労もあったと思うので、(帰国したら)チームメートみんなで美味しいものをごちそうできれば」と話し、健闘をたたえた。