10月24日のプロ野球ドラフト会議で、ヤクルトスワローズから1位指名を受けた愛知工業大学経営学部4年で硬式野球部に所属する中村優斗投手の記者会見が指名後、愛知工業大学(豊田市八草町)で行われた。
中村投手は右投左打。長崎県諫早市出身で小学2年から野球を始め、諫早農業高校では背番号1をつけ、エースとして活躍するも自らの実力ではプロの世界は遠いと思い、公務員になることを志望していたが、元千葉ロッテ選手で首位打者のタイトルを獲得した同大硬式野球部の平井光親監督からの熱心な勧誘で進学を決め、同大でプロへの道を歩み出した。
愛工大では1年の春季リーグ戦から主戦投手として出場、3年で野球日本代表・侍ジャパンに大学生ながら選出され、4年春季リーグ戦では自己最速となる球速159キロを記録。今年7月には侍ジャパン大学日本代表にも選出された。
この日、14号館に設けられた会見場の大型スクリーンで硬式野球部員や大学関係者らと共にドラフト会議の様子を見守る中、1巡目で中村投手の名前が読み上げられると会場は歓喜に包まれ、中村投手はホッとした様子を浮かべ、チームメートからは拍手や歓声が送られた。
会見では、「侍ジャパンに参加した経験を生かしてプロとして歩んでいきたい。憧れだった巨人の坂本勇人選手との対戦を楽しみにしている」と抱負を語った。
平井光親監督は「(中村投手と)一緒にプロ入りを目指していたので夢がかなって良かった。私にとっても一生忘れられない日になった」と笑顔を浮かべた。