ドキュメンタリー映画「掘る女 縄文人の落とし物」の上映会が11月16日、豊田市博物館(豊田市小坂本町5)で開催された。
実録映画「掘る女 縄文人の落とし物」 豊田市博物館で監督迎え上映会
シネマコンプレックスの誕生をきっかけに映画館を豊田市中心市街地のにぎわいの創出に活用しようと豊田市や中心市街地の公共・商業施設などで構成する「映画を活(い)かしたまちづくり実行委員会」が主催し、会場となる同館との共催で開いた同イベント。今年4月に開館した同館初の企画展「旅するジョウモンさん-5千年前の落とし物-」と連携した上映会として、実行委員会と博物館が共同で企画した。
当日は豊田市内外から考古学に関心の高い約80人が参加。2022年公開で、縄文遺跡の発掘調査に携わる女性たちを記録したドキュメンタリー映画「掘る女 縄文人の落とし物」を上映した。
その後、同作を手がけた松本貴子監督によるトークショーを行い、発掘現場での撮影エピソードやドキュメンタリー映画の制作過程などについて紹介。松本監督は「撮影当初は、どのように組み立てるのか苦労したが、偶然の出会いが重なって映画が完成した。『運も実力のうち』と思っている」と話すなど、制作秘話を披露。
企画展の展示内容についても触れ、「釣り針や針の形は今とほぼ変わっていない。縄文人の生きる知恵はすごい。よく見ると楽しい展示なので、細かい所まで見てほしい」と呼びかけ、縄文文化の魅力を訴えた。