豊田市博物館(小坂本町5)で11月24日、「民俗芸能発表会」が開催された。
同イベントは、普段地元の祭礼などでしか見ることのできない各地域で受け継がれてきた特色ある民俗芸能について、より多くの人に親しんでもらおうと、5つの伝統的郷土芸能認定団体のメンバーが出演し、万歳や、お囃子、神楽、祇園など、代々守り伝えてきた各地域の特色ある民俗芸能を披露するもの。
博物館芝生広場では西山万歳保存会の5人が、「新しい年が良い年であるように」との願いを寿ぎの台詞に込めて舞う正月の祝福芸「御殿万歳」や「門付け万歳」を披露し、扇を持ったメンバーが、明るい雰囲気で鼓の演奏と唄で会場を和ませた。
中根神楽保存会は、神様を祭るために演じる「神楽」を披露し、「浦安の舞」と呼ばれる演目を、篠笛、太鼓、琴の演奏とともに、巫女(みこ)服を身にまとった小学5年生の女子児童が扇や鈴を手に華麗な巫女舞を披露。博物館に訪れた人が音に誘われて足を止め、豊田市に伝わる伝統芸能に見入っていた。