
愛知少年院(豊田市浄水町)で4月5日、桜並木の一般開放が行われた。
愛知少年院で「桜並木」一般開放 少年見守り続けるソメイヨシノ満開に
同院は、1949(昭和24)年に設置された愛知少年刑務所が前身で、1948(昭和23年)に法務省に所管替えが行われた旧海軍名古屋航空隊の基地跡地に立地している。
約200本のソメイヨシノの桜並木は、旧海軍名古屋航空隊時代から植えられているもので、豊田市の名木にも指定されている。同基地では、戦況が厳しくなった太平洋戦争末期、「神風特別攻撃隊(神風特攻隊)草薙隊」の訓練が行われ、沖縄の戦地に向かう若い隊員を見守ってきた歴史があり、時を超えて少年らを見つめ続けている。
同院では例年、4月第1週の週末に、施設内にある桜並木を見物できるよう一般開放を実施。当日は、晴天に恵まれたこともあり、樹齢約80年のソメイヨシノが満開となり、家族連れや犬の散歩などで満開の桜を眺める多くの姿が見られた。