豊田市コンサートホール(豊田市西町1)で9月18日~20日の3日間、「第23回豊田市民クラシックコンサート」が開かれた。
このコンサートは、豊田市在住・在学・在勤・出身の音楽愛好家に、日頃の成果を発表する場を設けるとともに、多くの人に音楽に触れてもらおうと、豊田市と豊田市文化振興財団が主催して毎年開いているもの。
昨年は、新型コロナウイルス感染拡大防止の影響で中止となったため、2年ぶりの開催となった今回は43グループが、合唱やピアノ独唱、室内楽など、幅広いスタイルで演奏や歌唱を披露した。
2日目となった19日には、市内で合唱の講師をしている吉見智子さんが出演し、オペラ曲を中心に4曲を披露した。このうち、ベッリーニ作曲オペラ「カプレーティ家とモンテッキ家」より『ああ、幾度か』の発表では、登場人物の悲しみを歌に乗せ、吉見さんが美しい高音を会場に響き渡らせると、感動した観客が涙を拭うシーンも見られた。
豊田市少年少女合唱団のOB・OGで結成された「トゥインティ」の合唱では、いきものがかりの「風が吹いている」や、ハムリッシュ作曲 ミュージカル「コーラスライン」より「ONE(ワン)」など、耳なじみのある曲5曲を、傘やシルクハットを使ったパフォーマンスと共に披露すると、会場からは手拍子が起こるなど、コンサートを思い思いに楽しんでいる様子が見られた。