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国道153号 新伊勢神トンネル着工式 広域物流網の強化に期待

着工式が行われた新伊勢神トンネル(仮称)稲武側の様子。

着工式が行われた新伊勢神トンネル(仮称)稲武側の様子。

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 国道153号 新伊勢神トンネル(仮称)の着工式が5月28日、トンネル終点となる豊田市連谷町で行われた。

国道153号 新伊勢神トンネル着工式 広域物流網の強化に期待

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 国道153号は、名古屋市から豊田市・飯田市を経て、塩尻市に至る約229キロの主要幹線国道で、第1次緊急輸送路に指定されているほか、危険物積載車両が通行できない中央自動車道 恵那山トンネルの迂回(うかい)路としても利用される重要な路線。愛知県西三河地域から長野県伊那地域の物流を担うとともに、豊田市中心部と稲武地区を結ぶ路線として地域住民の生活を支えている。

 このうち伊勢神トンネルは、内空断面の不足により大型車両同士のすれ違いが困難であるほか、構造的な問題により、車線の逸脱や無理な追い越しが見られるなど、事故危険性が高い状況にあることから、2012(平成24)年度から「伊勢神改良」として事業化され、トンネルの前後区間を含む約2.4キロの整備が行われている。

 この日は、新トンネルの着工を前に式典が開かれ、太田稔彦豊田市長をはじめ、地元選出の国会議員や施工業者、地権者などの関係者が出席。式典の中であいさつに立った太田市長は、広域物流や、都市と山村の地域間交流、沿線住民の生活を支える路線として国道153号の重要性を語り、「11月には世界ラリー選手権が開催され、山村地域の魅力が世界に発信される。そうした意味でもこの事業は大変意義深く、大いに期待している」と述べ、事業の意義を強調した。

 続いて行われた「くわ入れ式」では、国会議員や太田市長、豊田市議会議長、豊田商工会の三宅英臣・会頭ら代表8人が並び、司会者の合図でくわを入れると、会場は大きな拍手に包まれた。

 工事は新たな伊勢神トンネルは全長1.9キロで、横幅が1.7メートル拡幅することで歩道を設置するほか、ガソリンを積んだタンクローリーや木材を運ぶトレーラーなど大型車のスムーズな通行が可能となる。

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