豊田市駅東口まちなか広場「とよしば」(豊田市喜多町2)で6月25日・26日の2日間、テレビアニメ「シキザクラ」の上映会が行われた。
同作は、秋の紅葉シーズンに満開となり、観光シンボルとなっている「四季桜」が咲く豊田市小原地区をメインの舞台としたオリジナルアニメ作品。アニメプロダクションがナゴヤスタジオを開設し東海エリアのスタッフによるアニメーション制作が可能となったことから、中京テレビ放送などで構成する製作委員会が東海地方発のオリジナルアニメとして初めて制作。2021年10月から同局や日本テレビなど全国の系列局で深夜アニメとして放送された。
今回の上映会は一般社団法人アニメツーリズム協会が実施し、世界のアニメファンの投票を元に選定する「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」で2023年版の選定を目指している豊田市やシキザクラ製作委員会が、とよしばと共同で企画・開催。2日間にわたり全12話を6作品ずつ上映した。
初日なった25日には小雨が降る中、19時ごろに上映会がスタート。会に先立ちトークショーが行われ、「おばらシキザクラ観光大使」として活動する茉白実保さんや地元コミュニティーFM局「ラジオ・ラブィート」でパーソナリティーを務める中元大介さんら豊田市出身の声優を中心に、同作に出演した声優6人が約50人の来場者に向けて作品の見どころや魅力などについて語った。
上映の合間には、映像にセリフを当てる「アテレコ」のデモンストレーションも行われ、来場者はアニメ製作の舞台裏や地元が舞台となったアニメの世界を楽しんでいた。
同作のプロデュースを手がける中京テレビ放送総合編成局の河原理雄(まさお)さんは、「シキザクラは深夜アニメとして放送したので、時間の制約があり今まで見られなかった幅広い世代の方に見てもらう機会として開いた。豊田市駅前や(豊田スタジアムたもとに架かる)豊田大橋など見慣れた場所が登場するので多くの人に見てもらい作品を身近に感じてもらえれば」と話す。