豊田市郷土資料館(豊田市陣中町1)で7月9日、企画展「昭和47年7月豪雨から50年 土石の川も美田へと」が始まった。
9月閉館の豊田市郷土資料館で最後の企画展 「47豪雨災害」テーマに
1972(昭和47)年7月に藤岡・小原地区を中心に豊田市で大きな被害をもたらした豪雨災害「47(よんなな)豪雨」について発災から50年がたつのを機に、多くの人に知ってもらうとともに、これからの時期に起きやすい台風などの災害への防災意識向上を図ろうと企画した同展。来春オープンする豊田市博物館(仮称)に機能移転するため、9月30日で閉館する同館にとって最後の企画展となる。
会場には当時の写真や広報誌、近年進められている避難所用間仕切りシステムの紹介など、災害・防災に関するさまざまな資料を展示。被害が甚大だった藤岡、小原、足助、旭地区などで行方不明者を捜索する警察官の様子や、道路が崩落している状況、家の2階まで土砂で埋まっている風景などが並ぶ。
このほか、被災後に小・中学生が豪雨の体験をつづった文集も展示。当時の様子を知ることができる資料をはじめ、豊田市博物館の設計を手がけた坂茂(ばん・しげる)さん発案の間仕切りシステムや、防災対策課、河川課から提供された防災食、水害に関するポスターなど、防災に役立つ資料も数多く展示している。
開館時間は9時~17時。月曜休館(祝日除く)。入館無料。9月30日まで。