一般県道宮上知立線バイパスが12月18日に開通し、中田区民会館(豊田市中田町)で開通式典が行われた。
同線は、豊田市を起点に刈谷市を経由し知立市に至る、西三河地域の内陸工業地帯を南北に結ぶ主要幹線道路。愛知県は、西三河地域における南北の軸の強化や、伊勢湾岸自動車道へのアクセス向上を目的にバイパスの整備を進めてきた。
当日は15時の開通に先立ち午前中に記念式典が行われ、大村秀章愛知県知事、太田稔彦豊田市長、稲垣武刈谷市長などをはじめ、地元関係者らが出席。
主催者を代表し、太田市長があいさつに立ち、「バイパスが開通することにより、この地域の混雑緩和をはじめ、カーボンニュートラルへの適応、国内外へのサプライチェーンへの強化に寄与するものと確信している。今後も産業構造が大きく変化していく中、豊田市が目指していく『ミライのフツー』の実現に向け、都市計画道路・豊田・刈谷線の全線開通をはじめ、道路ネットワークの構築に取り組んでいく」と、開通の喜びと今後の展望を述べた。
事業者を代表して大村知事が「西三河地域は、ものづくり愛知をけん引する地域。今後も、愛知の成長エンジンとして幅広く産業集積を進め発展していくためには、道路のネットワークの整備が不可欠。バイパス開通により、伊勢湾岸自動車道へのアクセスが良くなり、物流の効率化、ものづくり産業におけるサプライチェーンの強化と生産性の向上に寄与するものと期待している」と祝辞を述べた。
式典終了後には、開通したバイパス道路で出席者らによるテープカットと開通記念のくす玉が割られ、一般の来場者に見守られながら来賓たちが乗った車がバイパスを通り初めし、開通を祝った。