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豊田・松平郷園地で3年ぶりに「裸まつり 天下祭」

裸まつり 天下祭「玉競り」の様子。

裸まつり 天下祭「玉競り」の様子。

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 松平郷園地(豊田市松平町)で2月11日・12日、「裸まつり 天下祭」が開催された。

豊田・松平郷園地で3年ぶりに「裸まつり 天下祭」

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 天下祭は、徳川家康の先祖で松平家初代当主の親氏公が天下泰平を願って始まったもので、江戸幕府の終焉とともにいったん途絶えたが、地元の若手有志が中心となって1988(昭和63)年に復活させ、今年で36回目を迎える祈願祭。

 コロナ禍の影響で3年ぶりの通常開催となった今回は12日に本祭が行われ、県内外から応募のあった約80人の男性が参加した。

 14時からの「練り込み」に合わせ参加者らは、赤や白のはちまきを巻き、下帯姿の裸男となり、「わっしょい、わっしょい」と威勢の良いかけ声とともに松平東照宮に入場した。

 その後、東照宮でおはらいを受け白組と紅組に分かれて、玉競り場である広場へ入場。紅組の裸男たちに担がれて、祭りの主である座主が、直径30センチほどの木製の玉で家康が生まれた際に産湯として使われた井戸水で清められ、願いを込めて触ると願いがかなうといわれている「水玉」を持って登場すると、会場は一気に熱気と高揚感に包まれた。

 太鼓の合図とともに祭りの一番の見どころである「玉競り」が始まると、裸男たちは周囲からかけられる水をものともせず水玉に触れようと激しく体をぶつけ合った。迫力ある裸男たちが競り合う姿に見物客らは拍手と歓声を上げ、フィナーレに差しかかると「あげろー」というかけ声に合わせ、水玉を舞台に奉納。全員で「えいえいおー」と拳を上げて合唱し、祭りはクライマックスを迎えた。

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