鞍ケ池公園動物園(豊田市矢並町)で4月27日、「ヒツジの毛刈り」が行われた。
同園では、コリデール種とサフォーク種という2種類の羊を合わせて11頭飼育しており、「羊の毛刈り」は、自然に毛が抜けない羊の夏の暑さ対策として毎年行っている恒例行事。今年で36回目を迎えた。
当日は体重約70キロの雌の羊の毛刈りを行い、女性飼育員が羊を後ろから抱えるようにして、専用のバリカンを使い、腹部である内側から順に背中である外側に向けて手際よく毛を刈っていった。
時折「メェー」と鳴きながら少し暴れることもあったが、スムーズに毛刈りは進み、45分ほどでモコモコしていた全ての毛がきれいに刈られた羊は、さっぱりとした姿となり、大急ぎで仲間の元へ走っていった。
当日は平日にもかかわらず、子ども連れや夫婦などを中心に来園者の姿もあり、毛を刈られていく羊の姿を熱心に見つめ、「頑張れ-」と羊を応援する声も聞かれた。
飼育員の伊藤貴博さんは「羊も毛を刈ってさっぱりしているので、ぜひ、遊びに来てほしい」と来園を呼びかける。
刈り取られた毛は主に手芸用に利用できることから、希望者に抽選で配布する。
開園時間は10時~16時30分。入園無料。