豊田少年少女発明クラブのメンバーが6月15日、「2023OM世界決勝大会」の優勝報告のため、豊田市役所を訪れた。
豊田少年少女発明クラブ、 「OM世界決勝大会」優勝を豊田市長に報告
OMとは「Odyssey of the Mind=知的探検旅行」の略で、 子どもの創造的な問題解決の能力・技術を養うために行われている世界的な技術大会。世界決勝大会は毎年、世界から850チーム以上、約1万人が参加する科学技術の頭脳オリンピックで、今回で44回目を迎えた。
豊田市少年少女発明クラブのメンバー7人は5月24日~27日の4日間、米ミシガン州立大学で開催された大会に出場し、8分以内のパフォーマンスの中で制作した建造物の荷重実験を行う長期課題と、回答部屋に入るまで課題内容が知らされない当日課題の2つに取り組み、その両方で好成績を残し、総合優勝を果たした。
当日は、大会に出場した豊田少年少女発明クラブのメンバー7人とクラブの関係者らが太田稔彦豊田市長と、木本文也市議会議長を訪れ、結果を報告した。
報告会では、発明クラブの上田健仁理事長が「今年がクラブとしては43年目、大会参加が32回目。昨年はバーチャル開催の中で1位を取ったが、歯がゆい思いをした。今年はその無念を晴らすことができ、非常に喜んでいる」と話した。
総合コーチの田中康之さんは、出場チームの成績表を見せながら、優勝につながった要因などを詳しく解説。「総合点では、圧倒的に2位を抑えて1位を取ることができた。今までもここに数回報告に来ているが、本当に気持ちの良い報告ができたと思う」と笑顔を見せた。
開会式や表彰式、競技の様子など、現地でのメンバーの様子をまとめた動画が流され後、メンバーが一人ずつ、優勝の喜びや現地の人との交流の中で学んだこと、これから頑張りたいことなどを市長らに報告した。
太田市長は「大会に行く前後で皆さんの顔つきが変わったのを感じる。よく頑張ってくれた」と労いの言葉をかけるとともに、メンバーらの成長を喜んだ。