「町なかアートギャラリ2023」が10月19日、みよし市指定有形文化財の石川家住宅で始まった。
みよし・石川家住宅で「町なかアートギャラリ」 シート素材使った作品も
石川家住宅の文化・芸術を身近に感じてもらうと同時に工芸品の創作活動をしている人の作品発表の場にしてもらおうと、毎年開いている同展。7回目となる今回は、一般公募した絵画、写真、工芸品、彫刻など約60点を展示している。
会場の主屋の土間では、ブドウやバラをモチーフにしたステンドグラスのランプシェードで来場者を迎え、入ってすぐの座敷には、自然や日常の一コマを映した写真、季節の果物や花を題材に描かれた色とりどりの絵手紙、筆ペンで書かれた和歌、彫刻などを展示している。
3Dプリンターで作られた模型や自動車のシート素材を用いたバッグなど、趣向を凝らした作品もあり、見る人の目を楽しませている。
奥座敷には、和紙を貼り合わせたちぎり絵、緻密で繊細な模様が美しい伊勢型紙、掛け軸に書かれた書道作品などの他、今では作り手が少ない「羅織り」と呼ばれる薄く透ける網のような織物も展示している。
石川家住宅の太田さんは「昨年にも増して力作ぞろい。気候もいいので、多くの人に来てもらえれば」と来場を呼びかける。
開館は水曜・木曜・土曜・日曜の9時~16時30分。観覧無料。11月5日まで。