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豊田市ボッチャ協会、高岡公園体育館で「フレンドリーカップ」 

ゲストとして大会に参加したトヨタ自動車硬式野球部の加藤泰靖投手と磯村峻平選手。

ゲストとして大会に参加したトヨタ自動車硬式野球部の加藤泰靖投手と磯村峻平選手。

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 「市民総体 豊田市ボッチャ協会第2回フレンドリーカップ」が10月21日、豊田市高岡公園体育館(豊田市中田町)で開かれた。

豊田市ボッチャ協会、高岡公園体育館で「フレンドリーカップ」

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 ボッチャは、重度の脳性まひや手足に重度の機能障がいを持つ人のためにヨーロッパで考案されたスポーツ。「ジャックボール」と呼ばれる白いボールに、1チーム6個の赤または青のボールを投げたり、蹴ったり、補助器具を使って転がしたりして、ジャックボールに近い球の数を競う競技。パラリンピックの正式種目として採用され、東京パラリンピックでは日本人選手が金メダルを獲得したことから、広く注目を集めている。

 同協会は、2019年にスカイホール豊田を会場に「第21回日本ボッチャ選手権」が開催されたことをきっかけに、豊田市におけるボッチャの振興と普及を図ることを目的として設立。2021年11月には多くの市民が参加して設立記念大会が行われ、性別や年齢、障がいの有無を超えた市民の交流が図られたことから2022年に初めてフレンドリーカップが開催された。

 2回目となった同大会には、市内外の企業や団体などから54チームが参加し、約150人が出場。大会に先立ち行われた開会式では、同協会の鈴木雅博会長のあいさつや協会役員によるルール説明などが行われ、その後、競技がスタートした。

 競技は3つのグループごとに6面を使ったリーグ戦で行われ、参加者は声をかけ合い、ジャックボールを目がけて真剣な表情でボールを放ち、同じチームのボールがジャックボールに接近すると、メンバー同士が喜び合う姿が見られた。

 午後の部では、ゲストとしてトヨタ自動車硬式野球部の加藤泰靖投手と磯村峻平選手、地元ケーブルテレビ局で放送中の「進め!豊田少年家族」に出演する土屋敏男プロデューサーらが参加し、一般出場チームと対戦。福祉施設の高齢者や車いすに乗った選手、重度の障がいを持ち「ランプ」と呼ばれる補助器具を使う選手らも試合に臨み、ボッチャを通じて幅広い世代の健常者と身体障がい者が親睦を深めていた。

 鈴木雅博会長は「協賛企業やスポーツボランティアなどの支えがあり大勢の人が参加する大会を開くことができた。障がいの有無にかかわらず、みんなで一緒に楽しめるボッチャを通じて、障がい者への理解を深める機会にしてもらえれば」と話す。

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