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豊田・松平郷園地で「裸まつり 天下祭」 裸男の熱気あふれる

祭りのメインイベント「玉競り」の様子。

祭りのメインイベント「玉競り」の様子。

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 「裸まつり 天下祭」が2月10日・11日の2日間、松平郷園地(豊田市松平町)で開催された。

豊田・松平郷園地で「裸まつり 天下祭」 裸男の熱気あふれる

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 徳川家康の先祖で、松平家初代の松平親氏が、天下泰平を願って始めたもので、幕府の崩壊とともに途絶えたが、地元の若手有志が中心となって1988(昭和63)年に再興した同祭り。

 37回目を迎えた今年の本祭では、棒の手や、松平和太鼓の演奏など、さまざまな催しが行われ、会場は多くの来場者でにぎわった。

 14時を過ぎると、「練り込み」が始まり、県内外から応募があった男性たちが登場。赤や白の鉢巻を巻き下帯姿となった裸男たちは、威勢の良い「わっしょい、わっしょい」のかけ声とともに、松平東照宮へと入っていった。 

 松平東照宮でおはらいを受けた後、白組と紅組に分かれて、玉競り場である広場へ入場し、紅組の裸男たちに担がれて祭りの主である「座主」が水玉を持って登場すると、会場は一気に熱気と高揚感に包まれた。

 「水玉」は直径30センチほどの木製の玉で、家康が生まれた際に産湯として使われた井戸水で清められており、願いを込めて触ると、 その願いがかなうといわれている。

 爆竹の合図とともに、祭りのメインイベントである「玉競り」が始まると、男たちは我先に水玉に触れようと激しく体をぶつけ合い、熱くなった体に水がかけられると、冷たい空気に反応して湯気が上がるなど、迫力ある裸男たちの競り合いに、見物客らは拍手と歓声を上げた。

 玉競りの終盤には、「上げろー」というかけ声に合わせ、壇上に上がった座主に水玉が奉納されると、ひときわ大きな歓声が上がり、「玉競り」を終えた。

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