稲武商工会が運営する通販サイト「どこでもいなぶ」で7月10日、「稲武の夏味覚セット」の予約販売が始まった。
同サイトは、新型コロナウイルス感染症拡大による緊急事態宣言の発出により、同地区の観光拠点「道の駅どんぐりの里いなぶ」が休業になるなど観光業や飲食業がダメージを受ける中、同商工会青年部員らが愛知県の観光誘客委託事業に応募して立ち上げたもの。トウモロコシやブルーベリーなどの稲武で採れた農産物や和菓子、うどん、コーチンなどの商品のほか、観光リモート体験ができるパッケージも販売している。
今回販売を始めた「稲武の夏味覚セット」は、同地区最北端で飼育している「高原コーチン」とフランスの黒鶏「プレノワール」のモモ・胸肉、みそだれ付の五平餅、「道の駅いなぶ」のフランクフルト、天日干しされた焼きそばの乾麺、トウモロコシやナスといった焼き野菜など5人分の詰め合わせで、週末の行楽やバーベキュー(BBQ)で利用しやすくするため8月の毎週木曜に発送される。
リモート体験は、8月にトウモロコシの収穫体験やブルーベリー狩りを計画。参加者はZoomを使って栽培農家と対話しながら気に入った農作物を収穫してもらい、後日、自宅に届けてもらう。
稲武商工会の青木紀子さんは「夏味覚セットは5人では食べきれないくらいのボリュームがあり満足してもらえると思う。コロナ禍で稲武まで足を運べない分、リモート体験を通して稲武を体感してほしい」と利用を呼び掛ける。