企画展「愛知少年院と豊田小原和紙 職業指導作品展-伝統を受け継ぐ-」が現在、小原和紙のふるさと「小原和紙美術館」(豊田市永太郎町)で開かれている。
小原和紙美術館で少年院生作品展 職業訓練で小原和紙の伝統と魅力伝える
少年たちに向けた職業指導の一環として旧小原村時代から40年以上、和紙工芸作家に協力を仰ぎ、小原和紙工芸の講座を続けている愛知少年院(豊田市浄水町)と、小原和紙のふるさと運営協議会が共同で企画した同展。
展示室には、少年院生による和紙の特性と素材感を生かした風景画や写生画、指導に当たった工芸作家の作品など約50点を展示。これまで表立って発表されていなかった、院生が手がけた作品を展示している。
併せて、愛知少年院の生活や職業訓練などの取り組み、和紙の原材料となる植物を少年院で育成している様子、豊田市内の小学校でそれらを用いた和紙が卒業証書に使われていることをパネルや実物などで紹介している。
同展を企画した小原和紙のふるさと運営委員会の山内会長は「小原和紙の伝統をつないでいく取り組みを知ってもらうとともに、感性豊かな少年院生の作品を多くの人に見てもらえれば」と来場を呼びかける。
開館時間は9時~16時30分。月曜休館。同企画展のみ観覧無料。9月29日まで。