
通信技術や高所作業体験を通じて通信事業の仕事を学ぶ出前授業が3月7日と14日、愛知県立豊田工科高校(豊田市竹元町)で行われた。
大日通信、豊田工科高で出前授業 通信技術の解説や高所作業体験など
同授業は、情報通信インフラの構築・保守・メンテナンスなどの事業を手がける大日通信(千足町)が、通信に関する仕事について関心を持ってもらおうと昨年度から行っているもの。同社の社員約30人が、日頃行っている業務について指導した。
14日は同校電子工学科の生徒39人が、通信に関する座学、光ケーブル・メタルケーブル心線接続、LANケーブル作成・導通テスト、VRを使った危険予知トレーニング、高所作業車(バケット車)の乗車体験などを5つのグループに分かれて行った。
バケット車による高所体験では、生徒が大日通信の社員とともに命綱を付け、高さ15メートルと11メートルのバケット車に乗り込み、校舎の高さを超える高さまで昇っていくと、生徒からは「高い」「怖い」などの声が上がった。
授業を受けた生徒からは、「こういう仕事があるということが分かって、貴重な経験ができた」「通信の仕事に興味を持つことができた」など、日常生活に欠かせない通信を支える仕事について関心を深めている様子だった。
同校電子工学科主任の柴田幸久教諭は「教科書に載っていない、現場での苦労や工夫といった生の言葉を聞くことができ、社会人としての行いなど、学校の勉強以外の学びも得られ、とてもありがたい」と謝意を表した。大日通信の尾野賢社長は「普段、何気なく使っているスマホやゲームは通信という設備があってこそ。その設備を担うわれわれの仕事に興味を持ってもらえて、とてもうれしい。今後も、こうした地域貢献活動を定期的に行っていきたい」と手応えを明かした。