
小学生~高校生が所属する名古屋グランパスアカデミーのコーチ・トレーナー向けの熱中症予防勉強会が6月26日、トヨタスポーツセンター(豊田市保見町)で開かれた。
名古屋グランパスアカデミー、コーチ・トレーナーが熱中症予防勉強会
熱中症のリスクゼロを呼びかけ、研究に基づき情報提供を行っている大正製薬(東京都豊島区)と同アカデミーが、暑さから子どもたちの健康を守るために共同で開いた勉強会。当日は、三木隆司U-18監督や瀧圭介チーフアスレチックトレーナーをはじめ、アカデミー各カテゴリーのコーチやスタッフ20人以上が参加した。
勉強会は効果的な暑熱対策を学ぶもので、大正製薬で開発部門に所属する社員が、液体と細かい氷が混ざった飲料「アイススラリー」を摂取することで臓器など体の中心に近い部分の温度を下げ、運動時の熱中症対策に効果的であることなどを、データを示しながら説明。
深部体温を下げることを、どのタイミングで行うのが効果的かという成果発表では、運動前、運動中、運動後だけでなく、就寝前に取ることが質の良い睡眠につなげられるという成果が見られるという説明もあった。
大正製薬の広報担当者は「愛知県は18歳未満の少年が多く、熱中症で搬送される数も全国で3番目に多い。特にスポーツが盛んなことから学校の施設外で搬送される割合が高いというデータがある。今回の勉強会を機に、多くの方の熱中症予防に関する情報を共有し役立ててもらえれば」と話す。