豊田市出身の映画監督・天野千尋さんが脚本・監督を手がけた映画「佐藤さんと佐藤さん」が11月28日、TOHOシネマズ赤池(日清市赤池町)ほかで公開され、前日の27日、コミュニティーFM局「エフエムとよた」(豊田市若草町3)に出演し、作品に懸けた思いなどを語った。
天野さんは1982(昭和57年)豊田市生まれで、岡崎市内の高校を経て、名古屋大学に進学。大学卒業後、リクルートを経て映画の道へと進み、「ぴあフィルムフェスティバル」をはじめ、短編映画が数多くの映画祭で入選・入賞。脚本家としては、アニメ「紙兎(うさぎ)ロペ」(2012~2016年、フジテレビ)や「ヒヤマケンタロウの妊娠」(2022年、Netflix)、「天狗の台所1・2」(2023~2024年、BS-TBS)を手がけている。
最新作「佐藤さんと佐藤さん」は、活発な佐藤サチと、真面目な佐藤タモツという正反対な性格の2人が大学で出会い、意気投合し、同居を始める。5年後、弁護士を目指しているタモツは司法試験に失敗。サチは独学を続けるタモツに寄り添い応援するため、自身も勉強をして司法試験に挑み合格。弁護士になったサチと、子育てと家事をしながら勉強し続けるタモツ。歳月を重ね立場が変わっていく2人の15年間を描いたオリジナル作品で、サチを岸井ゆきのさん、タモツを宮沢氷魚さんが演じている。
公開を前にラジオ番組に出演した天野さんは、作品のテーマやストーリー、出身地などについて触れ、「大学時代に映画製作サークルに加わったことで映像作品に対する思いが強くなった」と映画監督を志したきっかけを紹介。
作品については、「10年ほど前に自身が結婚し、子育てに取り組む中で感じた社会からの孤立感やストレス、仕事復帰後に社会的な立場の違いによるパートナーへの思いの変化など、どちらの立場も分かると感じ、家族の形のドラマを考えた。見る人にどちらの立場も共感してもらえる作品なればと思い手がけた」と話した。
リスナーに向けては、「豊田市出身で、実家は現在(隣の)みよし市にある地元の人間です。近くの劇場で作品を見てもらえれば」と呼びかけた。