「耕Life(こうライフ)SDGs(エスディージーズ)マルシェ with 矢作川(やはぎがわ)感謝祭」が10月2日・3日の2日間、とよたエコフルタウン(豊田市元城町)で開催された。
これは、豊田市の持続可能な開発目標(SDGs)の発信拠点である同施設を所管する同市未来都市推進課と、同市内の農業や食、文化などを紹介しているフリーペーパー「耕Life(こうライフ)」(発行=こいけやクリエイト)が企画し、毎年この時期に開いているイベント。
10月末に「第5回食品ロス削減全国大会」が市内で開催されることから、今年は「食品ロス削減について考えよう」をテーマに、食品ロスの削減について学ぶブースやクイズラリーをはじめ、地元の食材を使った料理が味わえる販売ブースやキッチンカー、矢作川の生き物の展示など約35ブースが出展。
このうち、「食品ロス削減」の啓発を呼び掛けるブースでは、1人当たりの年間の食品ロスの量についてクイズを出題し、5キロ、10キロ、50キロの3つの米俵で捨てられる量が一目で分かるよう工夫したり、食品ロスにつながる生活習慣を妖怪として紹介する「食ロス妖怪図鑑」の横断幕を展示したりしたことから、来場した子どもたちも食品ロスについて楽しく学ぶ様子が見られた。
会場中央に設けられたステージでは、豊田市内などで活動する歌手らによるライブ演奏をはじめ、地元を拠点に活動する「劇団笑劇波(しょうげきは)」によるオリジナルの食品ロス削減笑劇の上演や、衣類のリサイクルや子育てをテーマにした地元ココミュニティー放送局「ラジオ・ラブィート」の公開収録「ラブィートお仕事図鑑SDGsトークショー」が行われ、日常生活で気軽にできる取り組みを紹介。
このほか、社会福祉施設と農家が連携する「農福連携」の野菜や地元産の蜂蜜、同市立旭中学校とのコラボバーガーの販売などもあり、会場は終日、家族連れなどでにぎわいを見せた。
イベントを主催した豊田市未来都市推進課の前田さんは「食品ロス全国大会を開催することもあり、今回は食品ロス削減について考えるきっかけにしてもらうようイベント内容を企画した。さまざまなコンテンツがあり、幅広い世代に対し食品ロス削減について改めて考えてもらえるきっかけ作りになれば」と話し、手応えを感じたという。