豊田産業文化センター(豊田市小坂本町)にある喜楽亭と旧松本家長屋門(豊田市寺部町)で現在、「企画展ひいなの春 喜楽亭と旧松本家長屋門のひなまつり」が開かれている。
喜楽亭で企画展「ひいなの春のひなまつり」 大正~昭和のひな人形展示
同展は、季節の行事・ひなまつりに合わせて、市民から寄贈されたひな人形などを多くの人に見てもらおうと豊田市が毎年この時期に開いているもの。
国の登録有形文化財である「喜楽亭」には、市民から寄贈された大正時代から昭和終わりごろまでのひな人形や高砂人形など、約130点が展示されている。
このうち1階と2階に展示されている「御殿飾りひな人形」は、この地域で昭和40年代初めまで流行していたもので、会場では、平安時代における寝殿を模した御殿が、色の少ない簡素なものから、金色の細工が至る箇所に施された豪華な御殿へと移り変わる様子が分かる。
1985(昭和60)年に製作された「段飾りひな人形」は、天井に届きそうなほどの高さの段々に大きな人形やきらびやかな嫁入り道具道が目を引き来場者の目を楽しませている。
ほかにも、この地域で桃の節句のお供えものとして作られる「おこしもの」の型や、長寿と夫婦円満の縁起物である高砂人形など、さまざまな関連物をが展示している。
開館時間は9時~17時。祝日・月曜館。
3月6日まで。