暮らす・働く 学ぶ・知る

豊田・足助のボランティア団体が「聞き書き朗読集」発行 初のオーディオブックも

ラジオ・ラブィートの収録スタジオで「聞き書き朗読集」を手にする聞き書きボランティア団体「あすけ聞き書き隊」の事務局・高木さん(写真中央)と代表・浦野さん(写真左)、朗読を担当したパーソナリティーの葵真弓さん(写真右)。

ラジオ・ラブィートの収録スタジオで「聞き書き朗読集」を手にする聞き書きボランティア団体「あすけ聞き書き隊」の事務局・高木さん(写真中央)と代表・浦野さん(写真左)、朗読を担当したパーソナリティーの葵真弓さん(写真右)。

  • 1

  •  

 豊田市足助地区で活動している聞き書きボランティア団体「あすけ聞き書き隊」が3月末、「聞き書き朗読集」を発行した。

豊田・足助のボランティア団体が「聞き書き朗読集」発行 初のオーディオブックも

[広告]

 「聞き書き」は、語り手の話した言葉をそのまま書きとめ、語り手が目の前で今まさに話しているかのような文章としてまとめていく手法。

 同グループはNPO法人「共存の森ネットワーク」から聞き書き手法の指導を受け、同地区に住む80歳前後の高齢者から昔の暮らしや考え方、生業についての話を聞き、出版する活動に取り組んでいる。豊田市の地域予算提案事業・わくわく事業としてとして2010~2020年度、第1~9集を発行し70人余りの高齢者の生き様を収録してきた。

 2021年度はコロナ禍による取材活動の制約があったことから、「足助の聞き書き朗読集」として発行。2019・20年度に発行した「聞き書き集第8・9集」のダイジェストと、地元コミュニティーFM局「ラジオ・ラブィート」パーソナリティーの葵真弓さんが朗読を担当するなど、同局が制作協力したオーディオブックで構成している。

 「あすけ聞き書き隊」事務局の高木伸泰さんは「ナレーターによる朗読を通じて目の不自由な人や文字を読むのが難しい人、子どもたちにも足助の聞き書きの魅力を知ってもらい、少しでも活動の輪が広がれば」と笑顔を見せる。

 初版は200部で、足助地区内の各自治区や小・中学校・高校、病院、金融機関などに配布。5月以降には第2版を発行し、同地区内を中心に1冊1,500円で希望者に販売予定。

  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース