豊田市消防本部で9月3日、高校生消防クラブによる「消防士体験」が行われた。

高校生消防クラブ　豊田市消防本部で消防士体験

　同市消防本部では、災害時に率先して行動できる人材の育成を目的に、市内14校の高校生の中から防火防災を啓発するリーダーを育成し、校内での普及啓発に取り組む「高校生消防クラブ」の教育に取り組み、その一環として、希望した市内の高校生を対象に防火・防災の知識、技術を習得する消防士体験を2017（平成29）年から実施している。

　コロナ禍で3年ぶりの開催となったこの日は、愛知県立豊田高校、愛知県立豊田西高校、愛知県立松平高校の3校から合わせて7人が参加。豊田市の火災件数や消防士・消防団の取り組みなどの紹介を受けた後、室内消火栓を使った放水体験を行った。

　続いて、消防本部に併設された中消防署に移動し、ポンプ車・資機材搬送車などの消防車両を見学したり、救急車の乗車体験、資機材を整備している消防隊員の活動を学んだりした。

　最後に隊員の指導の下、火災時に着用する防火衣の着装、高いところで活動するためのはしごの取り扱い、災害時に役立つロープの結束などの訓練を体験。参加した高校生は、資機材がどのような場面で使われるか説明する隊員の話に真剣な表情で耳を傾け、消防に関する仕事や防災について理解を深めていた。