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豊田市民文化会館で地域・大学等連携シンポジウム 10年の活動振り返る

「地域・大学等連携シンポジウム in 豊田市~つながりで創る まちづくりのミライ~」の様子。

「地域・大学等連携シンポジウム in 豊田市~つながりで創る まちづくりのミライ~」の様子。

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 「地域・大学等連携シンポジウム in 豊田市~つながりで創る まちづくりのミライ~」が10月14日、豊田市民文化会館(豊田市小坂本町12)小ホールで開催された。

豊田市民文化会館で地域・大学等連携シンポジウム 10年の活動振り返る

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 豊田市では、同市内や近隣にある6大学・高専との協定に基づき、各大学などが持つ専門的な知識・技術を生かして、幅広い領域で共働による取り組みを進めている。

 同シンポジウムは、大学などとの連携協定締結から今年で10年という節目を迎えることから、これまでの取り組みを総括し、これからの地域と大学などの連携によるまちづくりの展望を考える機会とするため同市が主催し、愛知学泉大学、愛知県立芸術大学、愛知工業大学、中京大学、日本赤十字豊田看護大学、豊田工業高等専門学校の共催、文部科学省の後援で開いたもの。

 1部では、東京都市大学都市生活学部の坂倉杏介准教授が「成功事例に学ぶ・大学等連携の価値と秘訣(ひけつ)」と題した基調講演を行った。この中で、同大がキャンパスを構える小山台駅前(東京都世田谷区)で地域コミュニティーと取り組む連携事業について紹介。組織ではなく個人のつながりから始まった学生と地域の連携が大きな輪に広がっていったと実例を交えて発表した。

 その後、愛知学泉大学、愛知県立芸術大学、愛知工業大学、中京大学、日本赤十字豊田看護大学、豊田工業高等専門学校の担当者が、地域交流・デザイン・防災・スポーツ・看護・工学といった専門領域での連携事例の発表を行い、具体的な取り組みを紹介した。

 続くパネルディスカッションでは、中京大学スポーツ科学部長・同大学院スポーツ科学研究科長の種田行男さん、大学生とともに子どもの活動支援に取り組む「豊田てらこや」の天野洋平事務局長、コミュニティースペース・ゲストハウス「kabo.(かぼ)」代表の犬飼詩織さんがパネリストとして登壇。この中で「大学生と地域連携の在り方」について議論する場面では、地域との連携が大学生の主体性・多様性・協働性を育成できる貴重な機会になっている、コロナ禍における活動制限による課題、活動を進める上で互いに思いやりを持つことが大切などの意見が交わされた。

 議論の終盤では、太田市長が「今後も関係を継続することが重要。課題の設定を行政側だけで行うのではなく(大学・学生と)双方向で行えることが良い。連携に関わっている学生が前面に出ていけるようにしていければ」と話し、今後の連携に意欲を見せた。

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