どんぐりの湯(豊田市武節町)が再整備工事を終え、1月6日、営業を再開した。同日、リスタートオープンを記念した式典が行われた。
同施設は、豊田市の総合的な情報発信拠点と中山間地域における交流拠点である道の駅「どんぐりの里いなぶ」に併設した温浴施設。オープンは1998(平成10)年4月。季節の花が咲く露天風呂やメディカルハーブの岩盤浴スチームサウナのある「花の温泉」(1階)と、ベンチやオブジェが置かれ木のぬくもりを感じられる「森の温泉」(2階)があり、露天風呂では薬湯、ヒノキ風呂、ジェットバスなど、さまざまな温浴を楽しむことができ、豊田市内外から多くの人が訪れ、にぎわい創出に貢献している。
施設の老朽化が進んだことから2022年8月29日から休館し、長寿命化を図るため再整備工事を進め、ボイラーの更新や外壁、屋根の修繕などを行ってきた。
式典当日は、再整備工事が完了したことを受け、オープン前に記念式典が行われ、杉山寿美雄稲武支所長、いなぶ観光協会の大内政春会長、稲武商工会の山田良稲会長らが出席。杉山支所長は「どんぐりの湯は、これまで多くのお客様に利用いただき、さらに末永く利用してもらうため長寿命化工事を行った。ここ稲武は、冬は雪化粧、春は桜、夏は緑、秋は紅葉が楽しめる魅力的な場所があり、稲武の魅力を堪能していただき、どんぐりの湯を楽しんでもらえるよう支所と運営会社が一緒になって努力をしていく」と述べ、来場者にさらなる利用を呼びかけた。
鏡開きでは、スペシャルゲストとして豊田市わがまちアスリートで、稲武地区を舞台に行われる「シロキヤラリー」にも参戦しているTOYOTA GAZOO Racingコ・ドライバーの安藤裕一選手も加わり、かけ声とともにたる酒のふたが割られると、来場者から大きな拍手が送られた。
1階のどんぐりカフェでは、記念イベントとして4台のレーシングシミュレーターを使い、来場者が安藤選手とタイムを競うレース体験会が行われ、参加者は安藤選手の記録を目標に熱心に挑戦していた。