豊田市立敷島小学校(豊田市杉本町)で6月9日、「豊田市わがまちアスリート」の湯上剛輝選手による特別授業が行われた。
豊田市は、市にゆかりのある有力アスリートを「豊田市わがまちアスリート」に認定し、市民のスポーツへの関心を高め、市民が一体となって「する・楽しむ・支えるスポーツ」の推進を図っている。
今回は、トヨタ自動車と連携し、障がい者スポーツの普及を通して子どもたちに障がい者への理解促進を図るため、市内28小学校で実施する「障がい者スポーツのアスリートによる特別授業」の一つとして、生まれつき聴覚に障がいがあり、小学6年生の時、人工内耳を埋め込む手術をしている陸上競技・円盤投げの湯上選手が同校を訪れた。
特別授業には、5・6年生児童16人が参加。湯上選手が「聴覚障がいアスリートとしての道のり」と題して、自らの生い立ちや競技、障がいを乗り越えて得たアスリートとしての経験談などについて講演した。この中で、子どもの頃は自分の聴覚障害がいに後ろ向きだったものの、人との出会いや、自分と真正面から向き合うことで自らが聴覚障がい者に夢や希望、勇気を与える存在になりたいと夢を持つに至った経緯を、ユーモアを交えながら説明。児童は、障がいや競技への理解を深めた。
授業の後半は体育館に移動し、児童らは車いすバスケとボッチャの2競技を体験。競技用の車いすに乗り、ゴールに向かってシュートしたり、実際にボッチャのゲームに取り組んだりするなど、障がい者スポーツの魅力を肌で感じていた。