愛知県立三好高校(みよし市三好町東山)スポーツ科学科の「卒業研究発表会」が2月7日、カネヨシプレイス(みよし市三好町大慈山)で行われた。
発表会では、専門学科での3年間の集大成として、競技力向上に関する課題に取り組んだ卒業研究の成果を発表するとともに、スポーツ科学科の生徒としての自覚や研究に対する意識の高揚を図ろうと、選考会で選ばれたグループが卒業研究を発表している。
当日はスポーツ科学学科の1~3年生の生徒約350人と教員、来賓が見守る中、選考会で選ばれた4つのグループがバレーボールや陸上、サッカー、体操と各競技をテーマに発表を行った。
発表に先立ち、平尾章芳学校長が「一年を通して勉強してきた3年生の皆さん、今回の発表を聞いて自分の取り組みを振り返ってほしい。1、2年生の皆さんは、今後の研究に取り組んでいくが、受け身的に聞くのではなく、自分だったらどうしようと考えながら発表を聞いてほしい」と呼びかけたた。
発表では、バレーボールで、より高くスパイクジャンプができる踏切幅や、現代サッカーで重要視されている戦術「ビルドアップ」の成功要因についてなど、専門学科で研究した3年間の集大成を披露した。
体操競技部の部員を対象に研究を行ったグループの発表では、一般的なトレーニングである自重トレーニングと、体操選手が普段行わないウエートトレーニングを実施することで、十字懸垂の効果的な習得につながるかどうかを検証。ウエートトレーニングの方が成長率が高いという結果が出たことを解説すると、発表を聞く生徒たちは興味深そうに話しに耳を傾け、発表を終えたグループに大きな拍手を送った。