「第6回 東京国際合唱コンクール」で、文部科学大臣賞などを受賞した豊田市少年少女合唱団の市長報告と合唱披露が9月29日、豊田参合館(豊田市西町1)で行われた。
豊田市少年少女合唱団、東京国際合唱コンクール「文部科学大臣賞」受賞
豊田市少年少女合唱団は、7月に東京都で開催された「第6回 東京国際合唱コンクール」に出場し、現代音楽部門とユース部門で1位を獲得、日本の合唱団のうち最も優れた団体に贈られる文部科学大臣賞をはじめ3つの賞を受賞した。
同館内の豊田市コンサートホール多目的室で行われた報告会では始めに、指導者の永ひろこさんがコンクールの結果や現代音楽部門で大会最高得点を記録したことを報告。「各賞を受賞できたのは、豊田市少年少女合唱団のポリシーである、ゆっくり養い育てる『涵養(かんよう)』な活動が国際的に評価されたとともに、団員の努力、多くの関係者のおかげ」と大会を振り返った。
続いて、代表団員の塩崎琴子さんが「今回の結果は、これまで豊田の響きをつないできた多くの先輩たちと、支援してくださる皆さまのおかげ」と、感謝の気持ちを伝えた。
報告を受けた太田稔彦豊田市長は受賞結果に敬意を表し、「これからもこうした記録を打ち立て、後輩たちにこの伝統をしっかりつないでほしい」と述べ、合唱団のさらなる活躍に期待を寄せた。
その後、合唱団は、1階アトリウムに場所を移し、コンクールで発表した虎の恐ろしさを表現した田中達也さん作曲の「ザ・タイガー」と、アメリカの原住民族の詩を歌った「神々の母にささげる詩」を披露。団員の美しい音色が館内に響き渡るとともに、楽曲の歌詞や音に合わせて体を動かし、全体で曲を表現したパフォーマンスで観客を魅了した。