「第35回 東海北陸・みよし矯正展」が10月18日・19日の2日間、名古屋刑務所(みよし市ひばりが丘1)で開催された。
名古屋刑務所で「東海北陸・みよし矯正展」 拘禁刑のパネル展示や施設見学も
犯罪のない地域社会を築く「社会を明るくする運動」の一環として多くの人に矯正行政について知ってもらおうと、毎年開催されている同イベント。
会場には、刑務所作業製品の展示・販売をはじめ、毎年人気の刑務所パンの販売、ステージでは元フィギュアスケート選手で1日刑務所長を務めた中野友加里さんのトークショー、地元三好ケ丘中学校、みよし北中学校・南中学校の吹奏楽部や、ご当地アイドル「Star☆T」のパフォーマンスなどが行われ、朝から多くの人が来場した。
全国の刑務所の受刑者が刑務作業で製作したバッグや革靴、木棚などの家具や革製品、日用雑貨が並ぶ刑務作業製品の展示・即売コーナーでは、イベント開始とともに多くの人が訪れ、お気に入りの一品を見つけてレジに並んだり、作られた家具を一つ一つ見て回るなど、思い思いに買い物を楽しむ姿が見られた。
庁舎2階では、1907(明治40)年から続く刑法の刑罰である懲役刑、禁錮刑が、今年6月に拘禁刑に変わったことを受け、拘禁刑がどのようなものかを紹介したパネル展示を行った。パネルの前で足を止め、興味深げに説明に目を通す人など、展示を通じて矯正行政に対する理解を深める様子が見られた。
このほか刑務所施設の一般開放も行い、服役中の受刑者が刑務作業を行う木工工場や縫製工場などを巡るコースでは、見学に参加した来場者が実際の施設や一日の生活などを紹介するパネルに興味深く見入っていた。
来場者からは「あまりなじみがないので、こうした機会があると施設のことを知ることができていい」などの声が聞かれた。