豊田市近代の産業とくらし発見館(豊田市喜多町4)で現在、企画展「まゆまつり2022 とよたの養蚕製糸遺産」が開催されている。
豊田市近代の産業とくらし発見館で「まゆまつり」 養蚕の町の歴史を紹介
豊田市には、旭地区に残された繭の標本や蚕を供養した建築物などが残っており、同展は養蚕製糸業が盛んだった頃の歴史を多くの市民に知ってもらおうと開かれてい。毎年、テーマを変えてこの時期に企画されている。
会場では、愛知県蚕業取締所 足助支所・現在の足助資料館で、蚕の微粒子病の予防で使われていた顕微鏡や伊勢神宮に神御衣(かんみそ)奉献用に繰糸された生糸、蚕を育てるための部屋で使用されていた暖房器具などを展示。今回、初めて展示する拳母地方の養蚕を開いたとされている鳥山牛助(うしのすけ)氏の掛け軸や七州城から出土した製糸用の鍋といった貴重な資料が並ぶ。
学習室では、実際に生きている蚕も展示しており、成長する過程を紹介したパネルや繭を収穫するまでを紹介した映像資料を一緒に見ることで養蚕業について、より一層知識を深められる内容となっている。
6月4日・5日の2日間、繭を使ってバラの花を作る講座「まゆ花ドーム」も開講予定。
開館時間は9時~17時。月曜休館。入館無料。7月3日まで。