「おいでん市場」(豊田市元宮町5)で10月15日、災害用備蓄食品を使ったアレンジレシピの振る舞いが行われた。
おいでん市場で食ロス啓発 防災備蓄食活用したパエリアなど振る舞う
豊田市では、2021年10月に「第5回食品ロス削減全国大会」が同市で開催されたのを機に、行政と企業が連携して食品ロス削減に積極的に取り組んでおり、非常食は期限になると大量に廃棄してしまうため、これまでに連携してきた愛知工業大学の料理サークル「ヒルズ」の学生と地元農家グループ「夢農人(ゆめのうと)とよた」に呼びかけてアレンジレシピを考案し、今年春、レシピを紹介する企画展を開いた。
今回の催しは、賞味期限切れ非常食の食品ロス削減対策の一環として豊田市環境部循環型社会推進課が初めて企画したもの。
当日は、市内事業所から寄せられた廃棄してしまうアルファ米などの非常食を主な材料に、夢農人のメンバーが生産するトマトジュースや茶葉、トウモロコシをはじめ、同店で販売しているエビなどの食材を使い、「ヒルズ」の学生5人と夢農人のメンバー7人らが、店頭で手作りしたパエリアや茶がゆ、トウモロコシご飯約90食を来店者に振る舞った。
同課の神谷さんは「アルファ米などの災害用備蓄食品が、一手間加えるだけでおいしく食べられることを知ってもらえた。今後もこうした取り組みを通じて、少しでも多くの方に食品ロス削減を呼びかけていきたい」と話す。