「お~いお茶杯 第64期王位戦 第1局」が7月7日・8日の両日、豊田市能楽堂(豊田市西町1)で行われた。
豊田市能楽堂で王位戦 藤井王位「とよた将棋フェスタ」出場の思い出語る
豊田市は、藤井聡太王位と佐々木大地七段による「お~いお茶杯 第64期王位戦」七番勝負の第1局が豊田市能楽堂で開催されるのに当たり、豊田市の魅力を発信するため、さまざまな「おもてなし事業」を行った。
開催前日の6日には、豊田市コンサートホール(豊田市西町1)で前夜祭が行われ、オープニングでは、豊田市少年少女合唱団が歌声を披露。続いて、太田稔彦豊田市長があいさつに立ち、王位戦が豊田市で開かれたことへの感謝の気持ちを述べるとともに、「豊田市はクルマの街のイメージですが、クルマの街だけではないいろいろな顔があるので、王位戦を楽しみながら、豊田市のさまざまな魅力も楽しんでほしい」と観客にアピールした。
その後、大きな拍手に包まれ藤井王位と佐々木七段が登場。藤井王位は、子どもの頃、「とよた将棋フェスタ」に出場したり、香嵐渓に訪れたことがあったりと、なじみ深い豊田市で王位戦を戦えることへのうれしさを語ったほか、佐々木七段はクルマの免許取得のために眼鏡をかけて以降、成績が上がったエピソードを、豊田市がクルマの街であることに絡めて披露した。
対局会場となった豊田市能楽堂の入り口と楽屋入り口には、豊田市華道連盟による生け花を展示し、両棋士を迎えたほか、対局中のおやつとして、豊田商工会議所が認定している「豊田のイチオシおみやげ」と、豊田プレミアムスイーツクラブによる、同市農産物を使ったお菓子を提供するなど、豊田市の魅力を発信するおもてなしで対局を盛り上げた。
対局2日目となった8日には、豊田産業文化センター(小坂本町1)で藤井王位の師匠、杉本昌隆・八段らが行う「大盤解説会」に、約210人の将棋ファンが訪れ、2人の熱戦の模様を見守った。