旧田口家住宅(豊田市足助町)で10月8日、「昭和30年頃の足助の町並み図屏風(びょうぶ)展」が始まった。
岡崎市在住の画家、からさわてるふみさんが昨年1月ごろから足助住民に聞き込みを行い、およそ1年半かけて製作した図屏風を多くの人に見てもらおうと開かれた同展。
作品は、縦1.7メートル、横6.4メートルの大作で、民家や商店が所狭しと並び、町並みを多くの人が練り歩いている様子をアクリル絵の具で描き、金箔(きんぱく)が至る所に貼られた作品となっている。
開幕前日の7日には内覧会が開かれ、屏風を制作したからさわさん、太田稔彦豊田市長、会場となった旧田口家住宅の9代目当主・田口敏男さんら関係者10人が出席。かわさわさんは「このように栄えた町は、光も強ければ、影も強くてその中で、人に話せないことも多かったと思うが、それがこの町の魅力でもあると感じる」と話し、作品制作に携われたことの喜びを述べた。
開館時間は10時~16時。入館無料。12月8日まで。