豊田市民ギャラリー(豊田市西町5)で4月28日から、「中世ヨーロッパ彩色写本展-ファクシミリ本で見る黙示録の世界」が開催されている。
同展は、中世スペインの写本を収集・販売する古書店「ライブラリー リエバナ」(豊田市西町5)を営む藤田秀明さんが企画したもの。
藤田さんは50代のころ初めてスペインの写本を目にし、その絵の魅力に引かれ、会社員の傍ら趣味としてネットを通じて写本の収集を10年以上続け、昨年、同店を開いた。
会場には、中世スペインのベアトゥス黙示録注解書写本を再現したファクシミリ本を中心に、詩集や古代の医学書写本など47点を展示。汚れやしわ、落書き、製本や装丁などを当時のままに表現している写本を手に取ることもでき、当時の雰囲気を味わうことができる。
藤田さんは「これだけの写本が一堂に会する機会はあまりなく、とても貴重な機会。多くの人に写本の絵の魅力に触れてほしい」と来場を呼びかける。
開館時間は10時~18時(最終日は17時まで)。入場無料。5月2日まで。