「屏風絵から武将を探してみよう」と題したイベントが7月13日、豊田市博物館(豊田市小坂本町5)で行われた。
豊田市博物館でクイズイベント「屏風絵から武将を探してみよう」
同館では夏休み期間に合わせて、子どもから大人まで幅広い世代に博物館に足を運んでもらおうと、敷地内にある施設でのワークショップやクイズ企画などのイベントを企画・開催している。
同イベントは、長篠合戦の様子が描かれた「長篠合戦図屏風(びょうぶ)」に描かれている武将がどこに載っているかを探し、武将の名前を答えるもの。クイズを通して日本の歴史に興味を持ち、今後の学習に役立ててもらうことを目的に開いた。
長篠合戦は1575年、三河設楽原で織田信長・徳川家康連合軍と武田勝頼軍が戦った合戦で、当時最強と謳われた武田軍の騎馬隊を連合軍が鉄砲を用いた戦術で打ち破ったとして有名な戦い。
屏風絵には、織田信長や徳川家康、武田勝頼に加え、のちに豊臣秀吉を名乗り天下人となる木下藤吉郎や、徳川四天王の一人で豊田生まれの榊原康政などが描かれている。参加者は目を凝らして屏風絵を見て、出題されている武将を見つけると、指を指して「見つけた」と歓声を上げていた。
参加者の中には、会場で案内している学芸員に長篠合戦や武将の背景について話を聞くなど、イベントを通して戦国時代に思いをはせる姿も見られた。