「令和7年 豊田市消防出初・観閲式」と「とよた消防フェスタ」が1月11日、豊田スタジアム（豊田市千石町7）で行われた。

豊田スタジアムで「消防出初・観閲式」　ピッチ外周を消防団員らが行進

　豊田市の防災を担う消防関係者の団結力や意気込みを市民に披露するとともに、消防に対する理解と信頼を深めてもらおうと例年開いている同式典。今年は西イベント広場からスタジアム内のピッチサイドに会場を移して行われ、大村秀章愛知県知事をはじめ、豊田市議会議員や地元選出の県会議員などの来賓、一般市民らが見守る中、消防隊員と消防団員、大学生による機能別消防団員らが参加した。

　式典であいさつに立った太田稔彦豊田市長は、市民の生命・財産を守るため活動に従事する消防関係者にねぎらいの言葉を贈るとともに、米ロサンゼルスで発生した大規模な山火事に触れ、不測の事態に備え力を合わせていくよう激励した。

　出初・観閲式に続いて開催された「とよた消防フェスタ」には約2750人が来場。消防音楽隊や地元幼稚園の鼓笛隊などのステージ演奏をはじめ、消防はしご車や起震車などの消防・防災にちなんだ車両の展示・乗車、防災に関する体験ワークショップなどが行われた。各ブース前には10時30分のイベント開始と同時に長い列ができ、家族で楽しみながら日頃の備えの大切さを学んだ。

　終盤には、市内の消防団員で結成されたロックバンド「THE消防ロッカーズ」が演奏を披露。洋楽ヒットナンバーを消防や防災に絡めた歌詞でカバーした楽曲に、笑顔でリズムを刻む来場者の姿が見られた。