
「不審者対応訓練」が6月11日、豊田市役所で行われた。
凶器を所持した不審者による職員や来庁者への加害事案の発生に備え、市役所職員の危機管理に対する意識の高揚と対応能力の向上を図ろうと実施した同訓練。愛知県警察本部と豊田警察署の署員を講師に迎え、市、社会福祉協議会などの関連団体の職員が講習を受けた後、実動訓練を行った。
初めに行った講習では、県警本部、豊田警察署の署員が過去の事例などを挙げながら、不審者の見分け方や、手首、胸ぐらをつかまれた時の対処法などを紹介。
講習の中で、刺股(さすまた)の使い方をレクチャーする場面では、正面から相手に向けているとつかまれてしまうことを説明し、下から突き上げるように使い「やめろ」「警察を呼ぶぞ」など「大きな声を出すことが大切」と呼びかけた。
実動訓練では、1階中央の待合エリアで不審者が興奮して加害行為を行おうとしている場面を想定し、不審者に扮(ふん)した署員に対して訓練を実施。参加者は、講習で学んだことを意識しながら防護盾や刺股を構え、警察官が到着するまで市民役の職員に危害が加えられないように囲むなど、緊迫した雰囲気の中、訓練に取り組んだ。